地元では「おちょぼさん」の愛称で親しまれている岐阜県海津市にある千代保稲荷神社。
こちらでは一風変わった参拝方法のしきたりがあります。
聞いてはいたけど、実際に訪れると驚く人が多いおちょぼ稲荷の参拝ルールを写真付きでご紹介します。
月末月初は特に混雑が予想されますので、スムーズに参拝できるように、こちらで事前にチェックしてから訪れてみてくださいね。
お千代保稲荷では油揚げを奉納する珍しい光景が!
おちょぼ稲荷は商売繁盛や家内安全に縁結びの神様として知られており、特に月末から翌1日にかけて多くの参拝者が訪れます。
参拝の前に一礼とお清め
参拝の方法は、まず、千代保稲荷神社の鳥居に着いたら一礼して鳥居をくぐります。
鳥居をくぐるとすぐに手水舎がありますので、手を口を清めましょう。
おちょぼさんの油揚げを購入
階段の手前に、お供えする油揚げとろうそくを購入します。
油揚げとろうそくのセットで50円。
油揚げとロウソクセットを販売しているお店は数か所ありますが、どこで買ってもOKです。
藁に通された三角の油揚げがてんこ盛りに置かれていますが、週末などはどんどんさばかれているのが気持ちいいほどです。
お供えの油揚げは、わざとお狐さんの耳の三角にして作っているそうですよ。
このように油揚げをお供えするのは珍しいだろう?と油揚げを売っているお母さんも誇らしげでした^^
献灯所でろうそくを献灯
購入した油揚げとろうそくをもって階段を上がると、すぐに献灯所があります。
扉を開けてロウソクを献灯しましょう。
献灯したロウソクは参拝後、家庭に持ち帰って再びご献灯すると良いと書かれています。
拝殿で油揚げをお供えして参拝しましょう
次に拝殿でお賽銭を入れ、油揚げを奉納します。
拝殿での参拝方法は2礼2拍手1礼となります。
この奉納された油揚げが拝殿の前にたくさん並べられている様子は、確かに他の神社では見られない珍しい光景ですね。
ポイント!!奉納された油揚げは、参拝が終わったら「おさがり」としていただくことができるんです!
ただし、こちらにお供えしているのを持って行ってはいけません!
社務所の横にある段ボールに「おさがり」の油揚げが入れられていますので、欲しい人は自由にいただくことができます。
参拝が全て終わった後に、欲しい人は覗いてみてくださいね。
霊殿で商売繁盛を祈願する
拝殿の向かいには霊殿があります。
商売繁盛のを願いを込めて、様々な職種の方がご自身の名刺をはさんでお参りをされています。
重軽石で願いが叶うか占う
拝殿に向かって右側から、ぐるっと拝殿の周りを一周できるようになっています。
この入り口には、自分の願い事が叶うかどうかを占える重軽石があります。
①初めに、石の上に手を置きながら、願い事を思い描きます。
②その上で、両手で重軽石を持ち上げてください。
③次に
「願いが叶うなら、最初に持ち上げた時より軽くなってください」
または
「願いが叶うなら、最初に持ち上げた時より軽くなってください」
どちらかを念じます。
④再び重軽石を持ち上げて、先ほど念じた通りになっていれば願いは叶うといわれています。
順番待ちになることもありますが、ぜひ占ってみてくださいね。
重軽石から本殿裏に進んだあたりに登りがたっています。
おキツネ様も祀られています
おちょぼさん参拝前にトイレに行こう!!
おちょぼさんは、毎月月末(晦日)夜から翌日1日の明け方にかけて「月並祭」というのが開かれます。
一晩中、朝までオープンしているお店も多く、大みそかや初詣のように混雑します。
毎月訪れる方もたくさんいて、月末に「今月もきちんと商売ができて感謝します」「来月も頑張りますのでよろしくお願いします」と参拝されるそうですよ。
そのため、その時期に訪れる予定の方はトイレは事前に済ませて参拝することをおすすめします。
無料トイレは参道付近で4か所あります。
・東大鳥居の無料駐車場奥
・東大鳥居右手の有料駐車場の手前
・お千代保稲荷神社左手
まとめ
おちょぼさんは地元に愛されている神社です。
また参道も楽しみの一つとして賑わっています。
ぜひ訪れて、油揚げをお供えしてきてくださいね。
そして、参拝後にはおちょぼ稲荷名物の串カツも食べて散策も楽しんでいただきたいと思います。
この串カツの食べ方にも実はおちょぼさんルールがありますので
【おちょぼさんの串カツの食べ方】も参考にしてください。