メーデーで休みの企業の割合は?そもそもメーデーの意味や日本での規模はどのくらい?

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ゴールデンウイークが近くなると、「メーデー」がニュースで取り上げられます。
また「メーデーなのでお休みします!」という企業もあります。
しかし、「メーデーって何?何で休みなの?」と気になる部分も多いと思います。
今回はメーデーについて起源や由来などを始め、知りたいポイントをぎゅっと凝縮してご紹介していきたいと思います。
これを読めばメーデーとは何かがクリアに理解できますよ。

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メーデーで休みになる日本企業の割合はどのくらい?休みじゃない会社との違いは?

まず、メーデーで休みになる日本企業の割合は全体の約2割と言われています。

メーデーで休みになる会社例

メーデーで休みになる日本の企業は民間の大企業が多く、自動車や電機関連を中心に製造業が大多数を占めています。
なぜ製造業がメーデーに休みを取る事が出来るのかというと、製造ラインを完全に止めて、会社全体で休みを取る事が出来るからです。

また、大企業でなくてもメーデーで休みを取る企業はあります。
そのような企業は親会社や、大手関連企業が休みになる為、従って休みにしているという背景があります。

メーデーで休みにならない会社例

一方休みが取れないのは、運輸・交通・小売・飲食業といった業種です。

運輸・交通は業務が滞ると大変な事態になる為、会社全体が休みになる事はほぼありません。
小売・飲食業はゴールデンウイーク中ですので稼ぎ時という事となり、メーデーに休んでいられないというのが本音なのでしょう。

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メーデーとは?意味や起源に由来は?

メーデーの意味

そもそも「メーデー」とは、世界各地で毎年5月1日に行われる祭典を意味します。

ヨーロッパでは夏の訪れを祝う意味を持っていますが、ロシアなどの国では労働者が
権利要求を掲げて行進する日とされています。

メーデーの起源

本来メーデーは、古代ローマで行われていた夏の豊穣を祝う5月祭でした。
この祭りでは、主張が食い違いいがみ合っていた労働組合も一旦休戦し、共に5月祭を祝っていたのです。
その様子がやがて、メーデー=労働者の日という考えに転じました。

メーデーの由来

更にメーデー=労働者の日という考え方が定着したのが、1886年の5月1日に合衆国カナダ職能労働組合連盟が、8時間労働を求めた出来事がきっかけです。
その当時は1日12時間〜14時間労働が当たり前だった為、すぐには可決されませんでした。

1890年5月1日には8時間労働を求めて、アメリカ・ヨーロッパ・オーストリア・ラテンアメリカなど世界各国でデモや集会がこぞって行われました。
これ以降、世界中にメーデーか広まったと言われています。

「メーデー」と「メーデー メーデー」違いはこちらの記事でチェック!

メーデーは日本ではどのくらいの規模?何の効果があるの?

日本におけるメーデーは、1905年(明治38年)に始めて実施されました。

しかしメーデーは定着するかと思いきや、1936年(昭和11年)に労働者の集会が法律で禁止になってしまったのです。
更に太平洋戦争や第二次世界大戦の影響もあり、メーデーの考えは忘れ去られていきました。

メーデーが復活したのは、1946年(昭和21年)です。

この時に行われた「食糧メーデー」は、働いた分だけ食べさせろという主張の元に行われました。
5月1日ではなく5月19日に開催されましたが、皇居外苑に25万人以上の人が集まったと言われています。

その後も労働環境の改善を求めるメーデーの集まりは、毎年5月1日に行われています。
しかし主張の食い違いにより、いくつかの労働組合がそれぞれメーデーを開催しています。

5月1日ではなく、労働者が参加しやすいよう4月下旬の土日に行う場合もあるようです。

メーデーが日本で普及しない理由

日本ではゴールデンウイークとの関係もあり、メーデーを祝日にする事は難しいと言われています。
また、日本の休日として11月23日に「勤労感謝の日」がある為、メーデーを祝日とする必要はないという主張もあるようです。

まとめ

メーデーとは労働者の日という意味と、ヨーロッパの夏の祭典という意味があります。
世界的には労働者の日とされており、労働者が権利を主張し、行進する日と言われています。
日本でもメーデーは行われていますが、労働組合の主張が違う為、それぞれメーデーを開催しています。
更にメーデーが休みという企業は少なく、日本企業の2割のみです。
文化の違いや休日の規定で日本にメーデーが浸透するのは少し難しいかもしれません。
しかし、労働者の正しい権利を主張できる大事な日ということは知っておいた方が良いと思います。

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