旅館に宿泊した際に、仲居さんに色々お世話になった経験ってありますよね。
そんな時、感謝の気持ちを表す為に心づけを渡したいと思ったことがありませんか?
しかし、金額の相場やスマートな渡し方が分からないと、心付けを渡したくても渡せなくなってしまいます。
そこで、旅館の仲居さんにお渡しする心付けの気になるポイントについて、しっかり説明させていただきます。
これを読んで、スマートに心付けを渡せる素敵な大人になりましょう!
旅館の仲居さんに渡す心付け(チップ)の金額相場はいくら?
旅館の仲居さんに渡す心付けは、宿泊費の1割〜2割程度が相場です。
ただし端数が出た場合は調整して、千円単位のキリのいい金額を渡すようにしてください。
また、現金ではなく菓子折りを渡すという方法もあります。
こちらの相場も現金で渡す時同様、宿泊費の1割〜2割の品を選ぶようにしましょう。
あらかじめ心付けをお菓子で渡すのを決めている場合は、あなたの地元の銘菓を用意して持っていくと喜ばれます。
もし現地で渡すことを決めたならば、途中の温泉街や売店などで購入した菓子折りを渡すのでも問題ありません。
さて、海外では当たり前の「チップ」
あなたは「心付け」と「チップ」の違いを正確に知っていますか?
【チップと心付けの違いはこちらで確認しましょう】
旅館の仲居さんへの心付け(チップ)の袋や懐紙は必要?
心付けを渡す際には、ポチ袋や封筒に入れるか、懐紙に包んで渡すようにしましょう。
懐紙とは二つ折りの和紙で、メモ帳・ハンカチ・便箋等様々な用途に使える紙です。
茶道に欠かせない紙でもあり、茶席ではお菓子を載せたり茶器を拭いたりするのに使われています。
昔は心付けを渡す際には、懐紙に包んで渡すのがマナーと言われていました。
ですが、現在では必ずしも懐紙に包んで渡す必要はありません。
仲居さんがしまいやすいように、ポチ袋や小さめの封筒に入れて渡すのが一般的となっています。
ただし絶対にしてはいけないのは、現金をそのままお渡しするという方法です。
万が一ポチ袋や封筒、懐紙がない場合は、ティッシュに包んで渡してください。
お菓子を渡す場合は包装紙に包んでもらい、紙袋に入れて渡しましょう。
旅館の仲居さんへの心付けの渡し方とタイミングは?
仲居さんへの心付けの渡し方
旅館の仲居さんに心づけを渡す時には、「お世話になります」「心ばかりですが」など一言添えて渡すようにしましょう。
ただし旅館の規則で受け取るのを禁止されている場合や、仲居さん自身が遠慮して受け取らない場合があります。
2〜3回断られたら、引き下がるのもマナーです。
無理やり渡しては仲居さんが困ってしまいますので、受け取るのを無理強いするのはやめましょう。
受け取らずとも、あなたの心遣いは充分伝わっています。
旅館の宿泊料が「サービス料込」と記載されていることもありますよね。
サービス料込の場合は心付けを渡した方が良いのでしょうか。
【旅館でサービス料込の場合の心付けはいらない?】
旅館で仲居さんに心付けを渡すタイミング
最後に、仲居さんに心付けを渡すタイミングについて説明していきますね。
・部屋に案内され、お茶のお世話をしてくれた時
あらかじめ心付けを渡す事が決まっているならば、このタイミングがベストです。
仲居さんが「ではごゆっくり」と退室するタイミングを見計らって、渡すようにしましょう。
めったにありませんが、担当の仲居さんが不在で代理の仲居さんが来る場合もあります。
必ず担当の仲居さんである事を確認してから、渡すようにしてくださいね。
担当の仲居さんが来れなかった場合や、タイミングを逃してしまった場合は下の時点で渡すようにしましょう。
・担当の仲居さんが挨拶に来た時
仲居さんが挨拶に来て、退室するタイミングで渡します。
こちらも上記同様、ベストなタイミングと言えます。
・食事の準備をしてくれている時
あらかじめ用意した心付けを渡せなかったり、急遽心付けを渡すことにした場合はここで渡しましょう。
仲居さんも食事の準備で忙しいので、準備の手を止めさせるようなタイミングで声をかけるのは良くありません。
準備が終わったタイミングで、仲居さんに声をかけて渡しましょう。
・帰り際に
タイミングが合わず直接渡せなかった場合、帰り際に渡しましょう。
できれば仲居さんに直接渡すべきですが、どうしても難しい場合はフロントの方に渡してください。
まとめ
旅館の仲居さんに渡す心付けは、宿泊費の1割〜2割が相場です。
渡す時には封筒・ポチ袋・懐紙に包んで渡してください。
また、現金ではなく菓子折りを渡すという方法もあります。
相場は現金同様で、包装紙に包んでもらって紙袋にいれて渡しましょう。
渡すタイミングは、部屋に入ってお茶のお世話をしてもらって後がベストですが、難しい場合はタイミングをずらします。
2〜3回断られた場合は、素直に引き下がるのもマナーです...