京都の嵐山と言えば四季折々の表情を見せる「渡月橋」や、マイナスイオンたっぷりの「竹林の道」、美しくて歴史を感じる「天龍寺」や「常寂光寺」に「祇王寺」、はたまた縁結びの神様で名高い「野宮神社」と、見どころが満載な人気の観光地です。
そんな嵐山で、夏の京都の風物詩「鵜飼(うかい)」を船の上から見学できるプランがあり行ってきました。
京都観光は嵐山で夏の風物詩 鵜飼見学を!!
テレビでしか見たことのなかった「鵜飼(うかい)」
そんな夏の京都の風物詩を嵐山で見学できるということで行ってみることに。
場所は嵐山の渡月橋から上流に向かって徒歩5分の大堰川(おおいがわ)で行われます。
屋形船に乗って約一時間、幻想的でパワフルだった鵜飼見学をまとめました。
鵜飼とは?
海鵜(うみう)を使って鮎などを獲る、千年以上前からの伝統的な漁法です。
小船の舳先にかがり火を焚き、火に集まってきた鮎を鵜が捕えます。
船の上で鵜を操るのが「鵜匠(うしょう)」さん。
風折烏帽子(かざおりえぼし)を被り、腰箕(こしみの)を着けた鵜匠さんが、見事な手縄(たなわ)さばきでに鵜を操り鮎を獲っていく姿は迫力満点!!
この漁法は「鵜のみにする」という言葉にあるように、鵜が魚を丸呑みする習性を利用して行います。
鵜の首に巻かれている手縄を調整して、一定の大きさ以上の魚はお腹に入らずに喉元で留まるようして吐き出させるんです。
鵜飼で獲れる鮎は、鵜のするどいくちばしで一瞬にして気絶するそうです。
なので鮎にストレスがかからず新鮮で美味しく、一般には出回らない貴重な食材だそうですよ。
食べてみたい~(*^_^*)
屋形船から鵜飼を間近で見学してきた
さて時間になり、船頭さんに誘導されてわくわくした気持ちと共に屋形船に乗り込みました。
1本の竿を操って船を自由に進めていく船頭さんの説明を聞きながら、暫く遊覧を楽しみます。
鵜匠さんは男性のみかと思っていたら、「女性もいますよ」と聞いてびっくり!!
更に2017年は全国で初めて、女性で外国人の鵜匠さんが誕生したそうで、鵜飼という伝統漁業を世界に広めるのに一役買っているそうです。
「日本語もとても上手で良い人なんですよ」と船頭さんも大絶賛(^o^)
「かがり火に集まってきた鮎の鱗が反射して光り、それをめがけて鵜が潜るんです」
「鵜飼って、鵜匠さんと鵜との気持ちを一緒にして信頼関係で成り立っている漁なんですよ」
と、鵜飼が始まるまでの間にいろんなお話も聞かせてくれました。
そうするうちに日が落ちて周りの木々も暗くなったころ、遠くでかがり火を焚いた船が見えてきました。
ついに鵜飼が生で見れる~(≧▽≦)!!
川に反射したかがり火の明かりがとても幻想的です。
その中で聞こえてくる鵜匠さんの掛け声とドンドンという船を叩く音。
船が近づいてくると、「そーらいけ!そらいけ!」「おったか、おったか」などと威勢の良い掛け声と一緒に水面に浮かんでいる鵜も見えてきます。
鮎を見つけた鵜が、とぽんと頭から水中に潜っていき。。。
水中から戻った鵜が魚をくわえていると観客からも歓声が上がり、大盛り上がり!!
よーく見てみると、鵜匠さんは鵜が繋がっている手縄を何本も持っていて、からまないように調整したり鵜を船上に引き上げて鮎を吐き出させたり大忙し。
鵜の状況を見極めて、神業のように手縄をさばく鵜匠さん。
もう、凄すぎです!!!
鵜たちもそれに応えるように、次々と水中に潜ってお仕事しています。
鵜飼の船は一旦川の上流まで行って戻ってきてくれるので、1度目に良く見えなくても大丈夫。
また船の両側でも行ってくれるので、どこに座っていてもちゃんと見ることができるように配慮されているんですね。
ちょっとした待ち時間には、ドリンクやちょっとした軽食を売っている船が寄ってくるのも面白いところ。
乗船していた1時間はあっという間に過ぎて、「すごかったねー」と言いながら下船しました。
屋形船から見ると、鵜や鵜匠さんの動きが近くで見れて臨場感がハンパなかった~
陸からでも見れるそうですが、船から見た方が絶対に楽しい!!
大満足の鵜飼見学でした(^o^)
京都嵐山 屋形船で鵜飼鑑賞を!
嵐山の鵜飼2017 乗合船(予約不要)の詳細
≪嵐山通船公式ホームページ≫ | |
日程 | 7月1日(土)~9月23日(土) ※8月16日(水)は運休 |
出発時間 | 【7・8月】19:00 / 20:00 【9月】18:30 / 19:30 |
料金 | 【大人】1,800円 【子供(4~12歳)】900円 |
問合せ | 嵐山通船:(075) 861-0302 |
乗船場所とアクセス
【京福嵐山本線】嵐山駅から徒歩約10分
【阪急嵐山線】嵐山駅から徒歩約15分
【トロッコ列車(嵯峨野観光鉄道)】トロッコ嵐山駅から徒歩約15分
【JR嵯峨野線】嵯峨嵐山駅から徒歩約15分
~バスの場合~
市バス28系統「嵐山」下車
こちらは予約の必要のない乗合船での鵜飼見学の情報になりますが、嵐山通船さんではその他にも予約が必要な「宮廷鵜飼船」「貸切船」「食事付き鵜飼見学船」等、いろいろなプランがそろっています。
≪嵐山通船公式ホームページ≫で他のプランの確認ができます。
また、嵐山の料亭・旅館・ホテルでは「鵜飼鑑賞付きディナー」のように、鵜飼見学の後にディナーをいただけるコースを用意しているところもあります。
来年もまた行こうと思うので、どのプランで行こうかな。
と、今から楽しみです(^^)
京都嵐山のその他の観光スポットを見る方はこちら【楽天たびノート】
さいごに
京都でも人気の観光スポットの嵐山。
毎年行っているのに鵜飼を見たのは初めてでした。
日中は暑いですが、川で屋形船に揺られると風が気持ちよく涼がとれます。
嵐山で歴史を感じた後は伝統漁法の鵜飼見学で京都観光を満喫できました。
これから行く方の参考になれば嬉しいです(^^)