クリスマスによく見かける、赤い花のような葉っぱのような植物をご存知でしょうか?
そして、ギザギザの葉で真っ赤な実をつけた植物もクリスマスリースなどでよく見かけますよね。
見かけたことはあっても、名前や由来、飾る理由などは知らない方が多いのではないでしょうか?
クリスマス時期に誰かに話したくなる豆知識。
今回はそれらの名前の由来や飾る理由などを、分かりやすくご紹介します。
クリスマスの赤い葉っぱの名前と意味と由来は?これは花?草?
クリスマスの赤い葉っぱの名前は、ポインセチアといいます。
ポインセチアの名前の由来は、アメリカの外交官であるポインセットさんがメキシコで発見し、1829年に持ち帰ったのがきっかけで名付けられました。
なぜポインセチアがクリスマス時期に飾られるのかというと、その鮮やかな赤色が理由とされています。
クリスマスには白・緑・赤が用いられ、それらはクリスマスカラーと呼ばれています。
◆ 赤は「キリストが流した血の色」
◆ みどりは「永遠の命や愛」
◆ 白は「純潔」
をそれぞれ表すのです。
その点、葉が赤と緑で樹液が白いポインセチアは、まさにクリスマスにうってつけの植物であると言えますね。
さらに、ポインセチアの形がキリスト教にとって大事な「ベツレヘムの星」に似ていることや、聖夜という花言葉を持っていることも理由に挙げられます。
ポインセチアは花のような形をしていますが、ポインセチアの花は中央部にある黄色い部分です。
あの赤い花に見える箇所は花弁といい、花を守る役割があるのです。
クリスマスリースの赤い実でギザギザの葉っぱの名前は?食べられるのる
クリスマスリースでお馴染みの植物は、ヒイラギといいます。
ヒイラギの名前の由来は、ヒリヒリ痛むという意味の古い言葉で、「ひひらく」という言葉から来ています。
ギザギザの葉の縁を触ると、ヒリヒリ痛みを感じますからね。
ヒイラギを飾る理由は、キリストが処刑された時の出来事にあります。
キリストが十字架にはりつけになる前に、イバラの冠をかぶらされました。
それを見た信者達は、ヒイラギの葉がイバラに似ていると思ったのです。
そして、ヒイラギの真っ赤な実はキリストが流した血のようだと言われています。
そうしてヒイラギは、キリストの生誕日であるクリスマスに飾られるようになったのです。
赤い実は救いの為にキリストが流した血を意味し、常緑樹であるヒイラギの葉は永遠の命を意味するとされています。
また、単純に魔除けという意味合いで飾られることもあるのだとか。
真っ赤なヒイラギの実は食べられなくはないですが、非常に苦い味がします。
食べ物に困った野鳥や虫が食べるくらいですので、わざわざ取って食べる必要はありませんね。
クリスマスにもらったポインセチアの育て方と赤くする方法をご紹介
クリスマス時期によく見るポインセチアは、寒さに強いかと思いきや、実は寒さには弱い植物です。
まず気をつけたいのは、寒いところに置くと葉が黄色くなって落葉してしまうことです。
日当たりが良く、暖房の風が直接当たらない場所に置くようにしましょう。
部屋の温度は最低でも10℃以上を保つようにし、夜間は窓際に置いておくと冷えてしまいますので、部屋の中央に移動させてあげます。
水やりは土の表面が乾いてから、たっぷりと与えます。
しかしながら冬の期間は寒さの為生育が鈍るので、水の量もやや控えめにしてあげてください。
来年も楽しむためには、切り戻しと言われる作業が必要です。
3月から5月頃に開花して色づいた部分を切り取り、新芽の発生を促すようにしてあげましょう。
目安としては1/3くらいの大きさになるまで切ってもらって構いません。
そして、ポインセチアは黙っていても鮮やかな赤色には変化しません。
9月から11月にかけて、「短日処理」を行います。
やり方は夕方5時から翌朝8時頃まで、ポインセチアを段ボール箱などを被せて、暗い中で育てます。
ポインセチアは日照時間が短くなることで赤くなる性質があるため、このような処置が必要になるのです。
これらを頑張れば、去年のクリスマスにもらったポインセチアが、翌年のクリスマスには鮮やかな赤になって楽しめるはずです。
面倒な処置が多く大変ですが、頑張りましょう!
まとめ
クリスマスカラーにも意味があるのは知らなかったです。
日本だとただの季節の行事のような扱いですが、本来ならばイエス・キリストが産まれた重要な日であるのですね。
今年のクリスマスはその事を忘れずに過ごしたいと思いました。