古本屋で目当ての本を買って、いざ読もうと思った臭い・・・という経験はありませんか?
また古本屋では、バーコードに値段のシールを貼っている店舗もありますよね。
このシールを剥がしたらベタベタして気持ち悪い。なんてことも。
こちらでは、古本が臭くなる原因とその臭いの取り除き方から、シールを綺麗にはがす方法を解説します。
更に、読んだ後の本をまた古本屋に売りに行く場合は、少しでも高く売れたら嬉しいもの。
古本屋が価格を付けるときにチェックする項目と、高く売るために簡単に注意できることまでご紹介します。
古本の臭いの原因と取り方|新本の良い匂いから変化する理由は?
新しい本独特の匂いの正体は?
新しい本の匂いが好きな人って意外と多いです。
チョコレートのような香りや甘い香りがする、と人によって感じ方に違いはりますが、新本独特の匂いは好きな人にはたまらない香りです。
これは、印字されたインクなどに含まれるエチルベンゼンと言う有機化合物が、甘い香りに認識されて良い匂いと言われる一因と言えます。
新しい本は古い本よりも、当たり前ですが印字してからの期間も短いですからね。
また、紙を作る過程で使われる有機化合物も香りの原因です。
バニラの匂いやナッツの匂いと言われて、さらに他の匂い物質を補足する性質もあるため、新しい本が良い匂いと言われる要因となっています。
新しい本の匂いの発生源としては、個々には紙・インク、装丁などに含まれる化合物と
考えられ、そのそれぞれから出た匂いの集合体が、新本の匂いとなります。
古本が臭くなる臭いの原因は?
図書館や古本屋さんの匂いが好きな人も、かなりの数いるようです。
本はほぼ紙から出来ている訳ですが、紙に使われる有機化合物は時間の経過と共に変化して新しい本とはまた違った香りとなっていきます。
本が古くなったからといって、そのもの自体では嫌な臭いになることはありません。
人がイヤな臭いと感じる古本は、ほとんどが外因的な要素になります。
・飲食時の食べこぼし等で付けた臭い
・保管場所の湿気によるカビなど
・生活空間の臭いの転移
古本の嫌な臭いを取る方法は?
では、この古本の嫌な臭いを取り除くにはどの様な方法があるのでしょうか。
◆消臭剤や重曹を使う方法
簡単な方法としては、消臭剤や重曹と古本を密閉された袋や箱の中に入れ、数日間置いておくと言うものがあります。
例えばビニール袋やタッパーに古本と消臭剤や重曹を入れ、数日(2~5日;日数は嫌な臭いの程度や消臭剤の強さによる)閉じ込めておくと言うものです。
この方法は簡単ですが、軽い臭いには効果抜群!!
コーヒーを飲んだ後の、出がらしのコーヒーの粉を入れてもOKです。
◆薬用エタノールでふき取る方法
次は簡単ですが、ちょっと手間がかかる方法です。
薬用エタノールやファブリーズを乾いた布に軽く吹きかけ、本を1ページ毎にやさしく拭いていきます。
間違えても、直接本に吹きかけないようにしましょう。
また、強くこするとインクが溶け出てしまうので注意が必要です。
◆陰干しする方法
更に簡単な方法としては、古本を陰干しする方法です。
風通しの良い場所で、本をできるだけ開いてページが空気に触れるようにして放置します。
日干しすると紙がやけたり劣化するので、必ず日の当たらない場所に置きましょう。
こちらは頑固な臭いには効果が薄いので、他の方法と組み合わせて実行してみても良いかも知れません。
◆新聞紙を使う方法
最後に、手間がかかりますが頑固な臭いに対処する方法はこちらがおススメです。
まず新聞紙を本の大きさ位に切り、数ページ毎に挟みます。
最後に大きな新聞紙で全体を軽く包み、そのまま4日間ほど置いておきます。
臭いが強い場合は、消臭剤や重曹を入れた袋と併用して行いましょう。
この方法は、ページ毎に新聞紙を挟んだ方が効果的ですが、難しい場合は5~10ページ毎に挟んでも問題ありません。
ご自分に合った方法で、嫌な臭いを取ってみてくださいね。
古本のシールを簡単に綺麗に剥がす方法と注意点!
古本に貼られた価格シールなどを簡単かつ綺麗に取り除く方法としては、市販の「値札
はがし」を利用するのが一番簡単です。
しかし、ここでは家にありそうなものを利用して簡単にはがす方法を幾つかご紹介します。
◆ウエットティッシュを用いる方法。
ウエットティッシュで価格シールを擦ってふやかし、次に普通のティッシュで
擦って取り除く、と言う方法。
文庫本などには簡単で効果大の様子です。
ウエットティッシュはアルコールが入っている方を選びましょう。
アルコールがシールを浮かせて剥がしやすくしてくれます。
この方法の注意点は力加減。
ごしごし擦ると紙を痛めるので優しくふき取りましょう。
◆ドライヤーを用いる方法。
この方法は、熱でシールの粘着力が弱まることを利用する方法です。
この方法でもシールは剥がれますが、糊が少し残ったりする場合があります。
その時は、乾いたティッシュで優しくこすってみましょう。
シールのカスがポロポロと取れてきます。
またハンドクリームがあれば、軽くなじませることで落ちやすくなりますよ。
この方法の注意点は、熱を当てすぎないこと。
こする時は本を傷めないように優しくこすることです。
古本を高く売るためにチェックすべき5つのこと!!
古本を高く売るには、査定に出す前に自分で一度チェックしてみましょう。
要点は、次に買う人が気持ちよく読めるかが重要です。
ここでは、本の状態に絞ってチェックすべきコツを考えてみましょう。
チェック1本に書きこみはないか?
マーカー線や下線を引いたりしていませんか?
その他の書き込みはありませんか?
線などを引いてしまっていたり書き込みをしてしまっている場合は、砂消しゴムなどで上手く消して下さい。
あまり擦り過ぎると、紙が破れてしまいますし、蛍光マーカーなどで引いた線は消せません。
古本を転売するつもりなら、何か書き込んだりしないよう心掛けましょう。
チェック2ページの紙の状態は?
ページが破れたり、折れ曲がったりしていませんか?
ページが破れたりしているのは査定に響きますがどうしようもありません。
セロハンテープなどでの修復は試みない方が良いようです。
ページが折れ曲がっている場合は、伸ばして重石などで数日矯正してください。
または、急ぎの場合は軽く低温のアイロンを当てると改善できます。
チェック3シミや汚れはないか?
食べこぼしなどのシミや、その他の汚れはありませんか?
表紙などツルツルした材質なら、弱アルカリ性の家庭用洗剤を薄めて、優しく
丁寧に拭き取りましょう。
普通の紙質が対象なら、対象ページの裏側にキッチンペーパー等を敷き、家庭用漂白剤をティッシュペーパーなどに染み込ませ表側から叩くように
馴染ませます。
汚れが落ちたら、今度は普通の水で同じ処理をして漂白剤を除去しましょう。
また、この処置の結果として紙が凸凹になった場合は、上のようにアイロンを当ててよれを直します。
チェック4嫌な臭いはしないか?
自分で読んでいると意外と気づかない臭いもあります。
売る前に一度、チェックしてみましょう。
古本屋は臭いのある本にはクリーニングをしてから店頭に並べます。
ですので、臭いがある本の方が査定額が低くなるのは仕方ないことです。
チェック5値札シールはないか?
値札などのシールは残っていませんか?
お店側ももう一度売るためにシールがあると手間がかかります。
この場合の対処法は、先に見て来た通りです。
また、本の買取価格は発行日からの経過時間にも左右されます。
本の種類にもよりますが、読まない本なら出来るだけ早く転売する方が高く売れる可能性があります。
最後に
本をたくさん読む人には嬉しい古本ですが、臭いや汚れは気になりますね。
自分で読む時にも、汚れや臭いが付かないように気を付けるとともに、長く良い状態で本が受け継がれていくといいなと思います。