東京には桜の名所が数多くあります。
桜の花が満開の期間は短いのでどこにお花見に行こうか悩みますよね。
川沿いの桜が有名なのは目黒川ですが、少し足をのばせば迫りくる桜を間近で見られる場所があるのをご存じでしょうか?
川沿いに植えられた1000本以上の桜並木は迫力満点です。
お花見は東京の穴場スポットで!
お花見の時期はどこも混雑して、桜を見に来たのか人を見に来たのか分からないほど。
ゆっくりと自分のペースで桜を鑑賞したいという人も年々増えているようです。
その中で今回おすすめするのが石神井川の川沿いの桜並木です。
特に板橋区の「中板橋駅」から北区の「王子駅」の間の桜はぜひ一度見ていただきたいと思います。
桜の時期は埼京線や東武東上線の車窓からも川にせり出した桜の並木が見られるので、だんだん人気が出てきていますが、まだまだ穴場です。
満開の時には、川沿いにずらーっと植えられた1000本を超える桜が一面をピンク色に染め上げています。
ここをお花見にオススメする一番の理由が、「桜が近い!!」ということ。
言葉通り、目と鼻の先で思う存分桜を見ることができます。
川の側道は遊歩道になっていて、桜を眺めながら散歩することもできます。
さらに橋に立つと、川の両サイドから一斉に川に向かってしだれて咲き誇っている桜の景色はもう圧巻です!!
まだ知名度も低いのでニュースに出てくる桜の名所のように大渋滞もなく、自分のペースで桜を見たり写真を撮ったりしたい方にはとってもオススメなスポットになっています。
これは桜は「陽樹」といって、成長するのに陽の光を必要とする樹木なので、陽光に向かって枝を伸ばしていく習性に理由があります。
太陽の光と、川に反射する光に近づこうとして川面に枝が伸びていくのです。
一生懸命に花を開かせている桜、ちょっと愛おしくなりませんか?(^^)
川沿いの遊歩道にはところどころにベンチも設置されていて、ちょっと足を休めている人も見かけたり。
近くの大学病院や施設の方が車いすで付き添いの方と一緒に花見をしていたり。
子供を連れたご家族がのんびりお茶をしている様子など。
のどかな風景を毎年見かけます。
この石神井川の桜の種類は主にソメイヨシノで、オオシマザクラやヤマザクラも植えられています。
例年の桜の見ごろは3月中旬から4月初旬まで、3月下旬にピークを迎えることが多いようです。
見ごろは板橋区のホームページで日々更新されますので、行かれる時は参考にしてみてください。
お花見は石神井川沿いの桜並木で
石神井川の東武東上線の「中板橋駅」付近から京浜東北線・南北線の「王子駅」にかけて、板橋区と北区をまたいで約5kmの桜並木が続いています。
咲き誇る桜の中で、うららかな春の一日にお花見散歩はとても気持ちの良いですよ。
王子から中板橋駅まで途中で休憩して歩いても3時間程度です。
足腰に自信のある方は、桜のパノラマを楽しむ散歩に出られてはいかがでしょうか?
また、好きな場所まで歩き、疲れたら対岸を戻ってくるも良し。
更に、地図を見て分かるように川の途中で都営三田線「板橋本町駅」「新板橋駅」または埼京線「板橋駅」へ抜けられる道もあります。
桜が見事なのは中板橋駅から首都高速をくぐったあたりの川沿いです。
両岸にびっしりと桜が咲き誇っている景観は言葉を失うほどです。
頭上に桜の屋根ができて風情がある公園としては、王子駅を降りて川の開始地点にある「音無親水公園」
とても小さな公園ですが、石神井川の水の一部を利用して小さな滝や水車もある水の豊かな公園です。
小さな庭園のように整備されていて、「日本の都市公園100選」にも選ばれています。
石神井川は北区の辺りでは「音無川(おとなしがわ)」と呼ばれていて、板橋に入った辺りから「石神井川」と言われます。
埼京線「十条駅」と「板橋駅」の間で川と交差するあたりの「加賀公園」
こちらは加賀前田藩の下屋敷の庭園にあった築山の名残が公園になっていて高台の開けた風景の中でお花見が楽しめます。
公園内も桜が咲いていて、桜の時期は家族連れで賑わっています。
対岸の中板橋寄りに少し行けば「加賀第二公園」があり、加賀公園よりこじんまりとした公園です。
こちらも桜がきれいですが、地元のご家族が集まっていることが多い気がします。
ちなみに川沿いにはお店はもちろん、自動販売機すらほぼありませんので、飲食物はお散歩前に用意されることをお勧めします。
川沿いのベンチでお茶をするのも風情があっていいですよ♪
桜が迫る絶景の花見スポット
せっかく石神井川までお花見に来たのですから、地元の美味しいお店もご紹介してしまいます。
どこも美味しいので、参考までにどうぞ!!
※店名をクリックするとお店のホームページが別窓で開きます。
古典落語「王子の狐」にも出てくる老舗の「狐の卵焼き」はほんのり甘さのある関東風厚焼き玉子です。
花見に持参してもお土産にしても良いですが、すぐに売り切れますので予約した方が確実です。
2年かけて作られる江戸前の久寿餅(くずもち)が有名です。
関西の「くず餅」と全くの別物で、東京でしか食べられません。
店内でもいただけますし、お土産としても喜ばれます。
秘伝のタレと炭火で焼いたおせんべいがたまらない!!
おこげのおせんべいがオススメですが、花見に持参するなら小ぶりのおせんべいの詰め合わせもあります。
お店ではありませんが、桜の開花に合わせて行われるビックセール。
商店街の各店が路面に出店を出して盛り上げてくれます。
たこ焼き・焼きそばや焼き牡蠣など、屋台がたくさんあるので何を食べようか迷ってしまうほど!(^^)!
紹介しきれないほど素敵なお店が他にもたくさんありますので、良さそうと感じたら入ってみてくださいね。
まとめ
ゆっくりお花見を楽しみたい人にはオススメの石神井川。
朝と昼と夕方でまた違う表情を見せてくれるので飽きることはありません。
まだまだ穴場のお花見スポットなので、ぜひ足を運んでみてくださいね。