お寿司屋さんに行って頼む『ちらし寿司』
新鮮な魚介がてんこ盛りに乗っていて、とってもお得な気分になれる幸せなお寿司です。
私は子供のころは、小皿のしょうゆにわさびを溶いて、それをちらし寿司にかけて食べていました。
実はその食べ方、お寿司屋さんで食べるにはマナー違反で恥ずかしい!!
こちらでは海鮮の乗った「江戸前ちらし寿司」「海鮮ちらし寿司」の正しい食べ方を紹介します。
さらには、マナーの理由とキレイに食べるポイントも解説!
自宅では好きなように食べればいいちらし寿司ですが、知っておいて損はない。
ちらし寿司の正しい食べ方とマナーにその理由をこの機会に覚えてしまいましょう。
海鮮ちらし寿司の正しい食べ方ときれいにいただくポイントをご紹介
マグロやイカに甘エビ、タイとイクラにウニやアナゴまで、新鮮な海鮮が乗った豪華な海鮮ちらし寿司。
酢飯の上に、お米が見えないほどおいしい魚介類が並べられています。
ではさっそく、食べ方を見ていきましょう!
お醤油は、にぎり寿司と同じように小皿に取ります。
お箸でネタを取って、小皿の醤油につけてまずネタを味わいましょう。
もしくは、醤油をつけたネタをご飯に乗せて、一口分のご飯を一緒に取って口にします。
わさびを使いたい人はまず、ちらしのネタの上に好みの量のわさびをのせます。
わさびをのせたネタを醤油にちょこんとつけてネタをいただきましょう。
または、お醤油につけたネタをご飯の上に戻し、わさびとしょう油がついたネタとご飯を一緒に食べます。
イクラのように、取って醤油に浸しにくいものは、他のネタやショウガ(がり)に醤油を浸してイクラにつけましょう。
わさびをお醤油に溶かして、ちらし寿司にどばーっとかけるのはやめましょう。
・お櫃は置いたまま
一人分の小さなお櫃(ひつ)で出された場合、お椀のようにお櫃を持ちあげないようにしましょう。
手で持たずに、お櫃はテーブルの上に置いたままで食べるのが作法です。
・真ん中からつつかない。
好きな場所から食べていくと、ぽっかり穴が開いてちょっと見苦しいです。
端から食べていくのが上品で良いでしょう。
好きな具材が中心にある場合は、端の海鮮をちょっとよけます。
醤油につけた好きなネタを、端のご飯と一緒に食べ進めましょう。
ネタとご飯をバランス良く食べることで綺麗にいただけますよ。
似ているようで全然違う、ちらし寿司と海鮮丼の違い。
はっきり説明できますか??
【 ちらし寿司と海鮮丼、ばら寿司の違いと食べ方はこちらでチェック 】
ちらし寿司の食べ方のマナーの理由!醤油とわさびの使い方
お寿司屋さんで、ちらし寿司をいただく場合、家と違ってマナーに気を付ける人は多いですよね。
お寿司は板前さんという職人さんの作品であり、食べ方によって味も香りも違ってきます。
寿司のネタの中には、素材の味と香りの儚なさを楽しむものも多く、
たとえば、『旬のアナゴは木の芽の香りがする』と言われています。
寿司のネタの味わいの中には香り、風味を楽しむことも含まれているのです。
マナーというとかしこまった決まりのように感じるかもしれませんが、お寿司をより美味しく食べる方法と捉えてはいかがでしょうか。
ちらし寿司での醤油とわさびの使い方
前の章で書いたように、わさびはしょうゆに溶かさず、ネタに醤油をつけていただきます。
わさびをしょう油に溶いてしまえば楽じゃないかと思う人がいますね。
でも、わさびはしょうゆに溶くと風味や辛みが無くなってしまうんです。
わさびの風味もしょうゆの香りも楽しめるように、小皿には醤油だけで使いましょう。
わさびの独特の香りを逃すことなく、また、ネタによって辛さを調整しながら味わうことができます。
さらにお寿司屋さんでは、タイや貝が昆布締めにされていたり、食材によって味が異なります。
わさびとしょうゆをつける量を調整することで、ネタの味とわさびの風味が楽しめるのです。
しょうゆをちらし寿司に直接かけると?
醤油やわさび醤油をちらし寿司に直接かけないのも理由があります。
並んだ具材を崩さないほうが良いからと醤油をかけてしまうと、ごはんが茶色く見た目にもキレイではありません。
そして、せっかくの酢飯がビチャビチャになってしまいます。
さらにお醤油がちらし寿司全体にしみ込んで、味も塩辛くなってしまうんです。
素材のそれぞれの風味も引き立たなくなるので、マナー違反と言われます。
ちらし寿司を取り分ける場合 大人数で食べる時のポイント
親戚の集まりや宴会などでは、大皿や大人数用のお櫃(ひつ)に盛った「海鮮ちらし寿司」が出てくることもあります。
量が多い分、見た目も華やかでとっても豪華ですね。
この場合も、一気に醤油をかけてしまうなんてことはやめましょう!!
上に乗っている海鮮を少しどけて、下のご飯から小皿によそいます。
取り分けたご飯の上に、海鮮を乗せてわさびを添えましょう。
あとはそれぞれの好みで、一人前のちらし寿司と同じように食べればOKです。
取り分けるときは、きれいな盛り付けで作ってくれた人への気遣い、
一緒に食べる人が不快に感じないための気遣い、といったところも大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
見た目が華やかで、新鮮な海の幸がふんだんに使われている、ちらし寿司。
キレイに食べることがマナーとなり、おいしく食べることにも繋がります。
外食で海鮮ちらし寿司を食べる機会には、ちょっと思い出してみて下さいね♪