生ハムの原木とは骨つきの生ハムの事で、生ハムの見た目が樹木に似ていることから原木と呼ばれています。
そんな生ハムの原木がホームパーティに登場すると、テンション上がること間違いなしです。
みんなでワイワイ切り分けるのも楽しいですし、誰がうまく切り分けられるか競うのもとても盛り上がります!
でも生ハムの種類は数多く、どれを買っていいか悩んでいませんか?
今回は生ハム初心者の方に向けて、生ハム購入のポイントをご紹介したいと思います。
生ハム原木の種類と呼び方の違い!後ろ足と前足はどちらが美味しい?
そもそも生ハムとはその製法において非加熱のものを言い、加熱した一般的なハムと区別するのにそう呼ばれるようになりました。
こちらでは生ハムの種類と呼び方、そして前足と後ろ足の違いについてご紹介します。
生ハム選びの参考にしていただければ幸いです。
生ハムの種類と呼び方について
生ハムを主に生産しているのが、イタリアとスペインです。
イタリア産の生ハムは「プロシュート」、スペイン産の生ハムは「ハモン」と呼ばれています。
産地が違えば気候も変わり、製法にも微妙な差がでてきます。
一概には言えませんが、一般的にはハモンの方が塩気がやや強めと言われています。
【プロシュート】
日本で生ハムと聞くと思いつくのが、プロシュートですよね。
プロシュートの語源はラテン語で、「とても干からびた」という意味の単語から来ています。
中でも、「プロシュート・ディ・パルマ」と呼ばれる生ハムは、世界三大ハムの1つです。
肉を塩漬けした後、1年〜2年という時間をかけて乾燥させ、熟成させて作ります。
【ハモン】
「ハモン・セラーノ」と「ハモン・イベリコ」が有名なハムです。
ハモン・セラーノはスペインの山岳地方で作られており、白豚で作られています。
寒冷な気候を利用して、1年以上じっくりと熟成させるのが特徴です。
プロシュート・ディ・パルマと並び、ハモン・セラーノも三大ハムの1つとされています。
一方ハモン・イベリコは、日本でも有名なイベリコ豚を使った生ハムです。
イベリコ豚(黒豚)の生育に手間と時間がかかる為、スペイン全体の10%の生産量しかありません。
ハモン・イベリコは更に、飼育法と餌の違いにより「ベジョータ」「セボ・デ・カンポ」「セボ」の3種類に分類されます。
イベリコ豚と言えばドングリを連想する人も多いと思います。
ドングリを食べているイベリコ豚から作られた生ハムは「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」と呼ばれ、その中でも非常に高価で味わい深い生ハムとして有名です。
「ベジョータ」:ドングリ中心の餌を食べて育ったブタから作られたもの
「セボ・デ・カンポ」:ドングリ中心でないもの
「セボ」:人工飼料中心の餌で育ち放牧でもないもの
という違いになっています。
生ハムの後ろ足と前足の違いとは!?
後ろ足と前足は味わいに差が出て、呼び方も違います。
スペインの生ハムでは、後ろ足の部分を「ハモン」前足を「パレタ」と言います。
「ハモン・セラーノ」「ハモン・イベリコ」
大きさはだいたい7~10kg程度
後ろ足の特徴は、旨味が凝縮され、脂が乗った美味しさがあります。
大きさも後ろ足の方が大きく、脂肪が多い分食べられる場所も多いです。
「パレタ・セラーノ」「パレタ・イベリコ」
大きさはだいたい4~6kg
程度逆に前足はどちらかといえば淡白で、肉質が柔らかいのが特徴です。
後ろ足より二回りほど小さいので、初めての生ハムにもトライしやすい大きさです。
生ハム原木を初心者が購入する時の選び方!!ここを押さえれば失敗しない!!
☆ ポイント1 ☆ 生ハムは小ぶりなもの重さは4.5kg〜5kgのものがちょうどいいです。
写真で見ると少し小さく見えますが、大きいものを買うと保管場所に困りますし、食べきれず持て余してしまいます。 ☆ ポイント2 ☆ 初心者向けと書かれている商品
インターネットで初心者向けと書かれているものを探すのもおススメです。
生ハムの保存やカットに必要な道具も付いて来ますし、カットや保存方法に関するガイドブックも同封されていることもあります。 ☆ ポイント3 ☆ プロシュートorハモン??
プロシュートとハモン、どちらを選ぶべきかも悩みますよね。
クセの少ないプロシュートの方が、一般ウケはいいと言われています。
まずはプロシュートを食べてみて、物足りない場合には次回にハモンを選んでみてはいかがでしょうか?
生ハム原木の賞味期限は?カビない保存方法もご紹介
生ハム原木の賞味期限は常温保存で、なんと半年~一年ももちます。
ただし、これだけ持つのは下記の方法をきちんと行った場合です。
生ハムは湿気に弱いので、きちんと手をかけてあげないとすぐにカビてしまいます。
生ハムをカビさせないために必ず行うこと!!
日本では、生ハム原木を保存する際の最大の敵は「湿度」です。
湿度が高いとカビが発生し、酷くなると味にも影響します。
そのためには、届いたその日からカビさせない対応が必要になってきます。
生ハムは届いたら箱の中で、1日かけて常温に慣らします。
次の日は箱から出して、また1日かけて更に常温に慣らします。
この工程を行うと、湿気に弱い生ハムの原木をカビや雑菌から守ることができるのです。
届いて3日目に初めて箱を開封し、軽く表面の油を拭き取ります。
オリーブオイルを表面に塗り、台にセットして1日放置し、空気に慣らしましょう。
生ハムの残りの保存方法は!?
食べ残した生ハムの保存はどうしたら良いのでしょう?
直射日光や蒸気が当たる場所や冷暖房が当たる場所を避けて、常温保存すれば大丈夫です。
その際にオリーブオイルを表面に塗り、キッチンペーパーと保存袋をかぶせて保管します。
絶対にダメ!!!ラップをかけて保管したくなりますが、ラップをかけると湿気が溜まり、カビの原因になってしまいます。
食べるときには、生ハムを保護してくれている外側の脂を切り取って食べましょう。
生ハム生活を満喫しよう!!
生ハムの種類や選び方など、生ハムについてご紹介させていただきました。
生ハムの原木は、管理は大変ですがハマる人が多く、本当に奥深い世界です。
是非生ハムの原木を手に入れて、楽しい生ハムライフを過ごしてみてはいかがでしょうか?