イカや海産物に寄生する寄生虫、アニサキス。
特にイカに寄生することが多い為、イカを生で食べるのが怖くなってしまった方もいるのではないでしょうか?
しかし、イカ刺しやイカのお寿司など、生で食べるいかは美味しいですよね。
アニサキスは怖いけれど生のイカは食べたい。
そんなあなたに向けて、アニサキスの処理方法や注意点を解説していきたいと思います。
イカの寄生虫アニサキスの時期やいる場所とイカの種類は?
アニサキスの活動時期は?
イカの寄生虫であるアニサキスは、9月〜10月にかけて活発に活動します。
ただし1年中被害が出ている為、生のイカや海産物を食べる時には注意が必要です。
アニサキスが寄生する場所はどこ?
アニサキスが寄生しやすいのはイカの内臓がある方、いわゆる裏側です。
新鮮なイカであればあるほど、アニサキスは内臓にいる可能性が高いです。
新鮮なイカで塩辛を作る場合は注意が必要です。
イカの内臓に寄生したアニサキスは、宿主であるイカが死ぬと身の部分に移動します。
アニサキスは、丸まってとぐろを巻いた状態で潜んでいることが多いです。
ぼやっとした糸のようなものが見えたら、それがアニサキスです。
もし食べる前にアニサキスを見つけたら、イカの身に切れ目を入れて、キッチンペーパー等でくっつけて取り去りましょう。
アニサキスが寄生しやすいイカの種類は?
アニサキスに寄生されやすいイカの種類として、代表的なものがスルメイカです。
次にアオリイカに多く、ケンサキイカやヤリイカなどの種類にも寄生しているのが確認されています。
イカ刺しのアニサキスの予防方法は冷凍?加熱?家庭用冷凍庫は大丈夫?
イカの調理に有効なアニサキス対策
アニサキスは熱や低温に弱い為、加熱や冷凍が効果的です。
加熱する場合は、70℃のお湯に浸けると一瞬で死滅します。
または、60℃のお湯に1分程度浸けるだけでも排除できます。
冷凍する場合は、−20℃以下で24時間以上冷凍することで死滅させることができます。
加熱や冷凍以外にも、薄く・細かく切るのも有効と言われています。
アニサキスは体に傷が付くとすぐに死滅する為、細かく切ったり薄く切ることで、アニサキスに傷をつけることができます。
食べる際の注意点ですが、酢やわさびなどの調味料はアニサキス対策にはなりません。
よく噛んで食べるというのも、しないよりはした方が良いという程度でしょう。
イカのアニサキス対策は家庭用冷凍庫でもOK?
先ほど述べたように、イカに寄生したアニサキスは−20℃以下で24時間以上冷凍することで死滅します。
ただし、家庭の冷凍庫では−20℃以下にならない場合もあります。
家庭用の冷凍庫でアニサキス対策をする場合は、48時間以上冷凍するようにしましょう。
イカの沖漬けや塩辛に一夜干しにもアニサキスはいる?
イカの沖漬けや塩辛、一夜干しにもアニサキスはいるのでしょうか?
イカ釣りをする人や生きているイカが手に入る方にとっては、お馴染みの食べ方ですよね。
沖漬けによるアニサキスですが、生のまま漬けるのはリスクが大きいと言えます。
自分で沖漬けを作る場合、醤油に漬け込んだ後に、アニサキスが死滅する時間まで冷凍してからいただくのが安心なやり方です。
ちなみに市販の沖漬けは冷凍イカを使ったものと、沖漬けにしてから冷凍しているものがある為、アニサキスの心配はありません。
塩辛はイカの内臓を使った料理ですので、アニサキスがいる可能性は高いです。
市販の塩辛は冷凍イカを使っているので安心ですが、自家製塩辛は要注意です。
自家製塩辛を作る時は、作業中に必ず目視でアニサキスがいるかチェックしましょう!
そして、作り終わった塩辛は冷凍してから食べるようにしてくださいね。
一夜干しにもアニサキスがいないとは言い切れませんが、沖漬けや塩辛に比べたら可能性は低いです。
アニサキス対策としては、食べる前に一夜干しを軽く炙るようにしましょう。
軽く炙ると香ばしさが出て、美味しさもアップしますよ。
まとめ
アニサキスは内臓や内臓の近くに潜んでいることが多く、冷凍や加熱で対策できることが分かりましたか?
アニサキスは一時期ニュースで取り上げられ、その恐ろしさが一気に認知されましたね。
アニサキスに感染しないようにきちんと対策をして、イカや生魚を美味しくいただきましょう!!