秋の短い期間だけ出回る生の筋子。
生筋子から作るお手製のいくらは絶品です!!
買うと結構なお値段のするいくらも、自宅で作ってしまえば盛り放題!!
冷凍してしまえば、お正月にも使えます。
でも、いくらがしょっぱくなってしまったり、生筋子が上手くほぐれなかったり、失敗するのも悔しいですよね。
こちらでは、特別な道具がなくても簡単に、美味しいいくらを作れる方法をご紹介しています。
簡単なので、ぜひご自宅で作ってみてくださいね。
生筋子からいくらを作る時期と筋子の選び方
生筋子の旬の時期は?
生筋子の旬は9月から11月まで。
北海道の秋鮭の解禁時期は、8月後半から9月頭にかけてとなります。
解禁直後の旬の始めは、まだ粒が小さく皮が柔らかい。
反対に、旬の終わりは粒が大きいが、皮が固いと言われます。
産地とその年の漁獲量によっても異なりますが、柔らかく大きな生筋子が手に入る時期は10月頃がベストでしょう。
新鮮な生筋子の見分けかた
購入するときは、膜に張りがあって、明るい朱色のものを選んでください。
いくらは獲れたてはきれいなオレンジ色に近い朱色をしています。
時間が経つにつれて赤黒く変色しくので、できるだけ明るい色のものを選びましょう。
また、鮮度が落ちてくると膜も張りがなくなってくるので、膜もチェックしてくださいね。
新鮮な生筋子ほど、ほぐす時にポロポロ取ることができます。
味も差が出てくるので、せっかくイクラを作るなら新鮮な筋子を作って美味しくいただきましょう^^
因みに私は、地元の魚屋さんにお願いしておいて、生筋子が入荷したら電話をもらうようにしています。
入荷当日にイクラを作ることができるのでとても有難いです。
そういうサービスがあるか、地元のお店に聞いても良いかとますよ。
いくら醤油漬けの簡単レシピ!初めてでも安心な作り方!!
下ごしらえの塩…大さじ1~2程度
醤油…大さじ2
さけ…大さじ3
みりん…大さじ3
昆布…ひとかけ
【 下準備 】
1、昆布を硬く絞った布で拭き、簡単な汚れを取ります。
さけ・みりんを合わせた中に昆布を入れ、一晩冷蔵庫で寝かしましょう。
2、一晩寝かせた調味料を火にかけ、沸騰する直前で昆布を取り出します。
そのまま調味料を煮立てて、アルコール分を飛ばします。
3、火を止めて、調味料を冷ましておきます。
※一晩寝かす時間のない時は、昆布に切れ目を入れて調味料と一緒に火にかけます。
沸騰前に取り出し、3の冷ます時に昆布を調味料の中に戻して漬けておきます。
それでは早速、生筋子をほぐしてイクラを作っていきましょう!!
生筋子の失敗しないほぐし方
このほぐす時に、卵がつぶれないか?固くならないか?など心配も多いかと思いますが、
この方法でほぐしていけば、道具を使わなくても簡単にほぐすことができますよ。
では、さっそく見ていきましょう!!
①生筋子をほぐすには40℃くらいの温度のお湯が最適です。
給水器の温度設定を40℃に設定すれば一番簡単です。
この方法が便利ですが、ない場合は鍋などでお湯を沸かしておきましょう。
そして、ボールにお湯を貼り(約2000ml)スプーン一杯の塩を入れて混ぜておきます。
塩の量はだいたいでOKです。
お湯を舐めてしょっぱければ問題ありません。
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②まず、生の筋子に塩を振って簡単な汚れを取ります。
40度のぬるま湯をかけ、塩と汚れを一度落としましょう。
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③①で作った塩ぬるま湯に筋子を入れます。
膜が裂けているところから指を入れて、卵も塩水で洗いましょう。
塩で旨味を卵に閉じ込め、割れにくくする効果もあります。
新鮮な生筋子の場合は、この時点でポロポロと卵が取れていきますよ。
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④膜が下に、卵が上になるように広げて、親指の腹をそっと滑らせます。
すると、面白いように卵が膜から外れていきます。
※写真は片手ですが、実際は両手でやると簡単です。
つぶれた卵と膜や血で、みるみるうちに塩水が濁ってきます。
端の方も、指の腹でゆっくり優しく揉むようにすると簡単に取れますよ。
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⑤大きな膜が取れたら一度ザルに上げて水を切ります。
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⑥ここで取り切れなかった膜や薄皮、血合いを取っていきましょう。
この後も取っていくので、ざっとでOKです。
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⑦また、40℃のぬるま湯に入れます。
そうすると、薄い皮や取り切れなかった膜が浮いてきます。
ここでも、膜や血合いを取っていきましょう。
ちょっと手間がかかりますが、この工程をやることで食感や味に差が出ます。
頑張って取り除いていきましょう。
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⑧ぬるま湯を変えるときに、手でゆっくりと湯をかき回します。
すると白い薄皮などが浮いてきます。
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⑨浮いた膜や白い薄皮を湯と一緒に流していきます。
卵も一緒に流さないように注意しましょう!!
お湯を切る時に、毎回ザルにあけてしまってもOKです。
やりやすい方法でやってみてください。
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⑩ ⑦⑧⑨のお湯を変える工程を何度か行います。
するとお湯の濁りがなくなってきます。
この白い皮は、水を変えるたびに永遠に出てきます。
5回ほどお湯を変えて、濁りが出なくなったらもうOKです。
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⑪ザルに卵をあけて、約5分放置して水けを切ります。
途中でザルを軽く揺らして、下の方も水分が切れるようにしてくださいね。
水気が多く残っていると、調味料がしみ込みにくくなるので注意しましょう!!
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では、いくらの醤油漬けを作っていきましょう!!
【 ちょっと待った!!半分をいくらの味噌漬けにする方法はこちら 】
⑫水けを切った卵をボールに移して、調味料を入れて混ぜます。
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⑬保存用の瓶に詰めて完成です!!
1晩寝かせた方が味が染みて美味しいですが、1時間後でも食べられます。
食べる分だけ冷蔵庫に保管して、その他は冷凍保存しましょう。
【 イクラの上手な冷凍方法と賞味期限をチェックする方はこちら 】
いくらが白くなってしまった場合の対処法は?
もし、ほぐしている最中にいくらが白くなっても大丈夫です。
だし醤油に漬けると、あら不思議!!
ちゃんと赤みのあるいくらに戻ります。
下の写真の、ボール上部分が白っぽくなったいくら。
下半分は調味料に浸かっているいくら。
違いが分かるでしょうか?
時間が経つと更に白みはなくなるので安心してくださいね。
※熱湯をかけた等、卵のたんぱく質の熱変性で白くなってしまったものは元の色に戻りません。
まとめ
生筋子を上手にほぐすポイントは
・新鮮な生筋子を購入する
・温度は40℃のお湯がほぐしやすい
・お湯に塩を入れることで旨味を閉じ込め割れにくくする
です。
新鮮で美味しいいくらは自宅で簡単に作れます。
ぜひ作ってみてください。
【 いくらのアニサキス対策方法はこちらでチェック 】